集団おはじきゲーム
施設でゲームをする時、20人前後だと、どんなゲームが定番ですか?
椅子取りゲームかな。車いすだと「ボール回し」かな。
トランプゲームやカルタ取りなど、せいぜい4~5人だし、
対戦ゲームをトーナメント制でやるとなると、
多人数だと、対戦まで待ち時間が長すぎる。
また、一回戦で負けてしまうと、その後、蚊帳の外。
全員が終始参加できるゲームとなると、それ程多くありません。
今回紹介する「集団おはじきゲーム」は融通のきくゲームで、お薦めです。
道具
500mlのペットボトル(〇)11個。これを底から1㎝程のあたりの窪みの部分を輪切りに切り落とします。
6色のスプレーで色付けします。
1個は親玉で内側を金色に塗りましょう。後は2個づつ5組、
赤とか黄色とか、塗分けます。
(色分けするのは、数を数えたり、ゲームの準備に便利だから)
後は木槌が1本、スコアボード(攻守交替の対戦ゲームなので)
ゲームの方法
金色に塗った玉は親玉。後の10個は小玉。
まず、10個の小玉を、滑りのいい丸テーブルの縁近くに、均等に広げて置きます。
競技者は、親玉を好きな所にセットし、木槌で親玉を小玉めがけて叩きます。
小玉をテーブルからはじき出せば1点。
更に続けて小玉をはじき出すというゲームです。
(対戦者は、麦わら帽などで、はじき出される玉を拾います)
10個の小玉をはじき出せば、10点満点ですが、
途中、親玉を落してしまうと、0点となり攻守交替です。
競技者はあまり無理をせず、途中木槌をテーブルに置けば、その間の得点は、スコアボードに刻まれ攻守交替となります。
競技者が迷っている時、ここぞとばかりに外野陣が「チャチャ」を入れます。
こうして3回程攻守交替して、ゲームは終了。
得点の多い方の、勝ちとなります。
途中、大差がつき過ぎて、満点とっても勝てない場合は、
コールド負けとしてもいいでしょう。
ゲームの楽しみ方
野球の様な、攻守交替対戦ゲームですが、応援する側の妙味が最高なんです。
「その辺でやめとけ」「まだまだいける」「満点狙え」「もう、大丈夫」
「あと1点は取っとけ」など、「チャチャ」に惑わされ、大失態したり、
仲間に励まされ思わぬ大逆転で勝ったりと、
応援やヤジと言うより、自分がゲームをしているような外野陣の賑わいが、
他では味わえない、ゲームなんです。
余談ですが
何処にでもあるような材料を使って、
何処にもない様なゲームに仕立て、
その時々の工夫で、全員で楽しめるゲームはそれ程ありません。
既存のゲームキットで楽しむより、手作り感のある「おはじきゲーム」は、
興味・関心・好奇心を掘り起こすいいアイテムだと思います。
何かの機会に、お試しください。